【FINAL / DAY 2 総評】男子・raccoons、女子・昭和学院高校が、今季の 3×3 U18 チャンピオンに輝く
2024年12月8日
当協会 (JBA) が主催する「第11回 3×3 U18 日本選手権大会 ファイナル」が12月 8 日(日)、最終日を迎え、今季の3×3 U18カテゴリーのチャンピオンチームが決まりました。男子は決勝で raccoons (京都府)が拓大紅陵Titans(千葉県)を 21-19 で破り、女子では昭和学院高校(千葉県)が FourCs(茨城県)を 15-8 で下し、それぞれ初優勝を飾りました。両チームとも今月23日より開幕する「SoftBank ウインターカップ2024」へ出場するだけに、3 人制での奮闘はチームに勢いをもたらしそうです。
「みんな笑顔でできたのが一番良かった」(昭和学院高校・橋本)
表彰式を終えて、大会 MVP に選ばれた昭和学院高校の #29 橋本万穂選手(166㎝)は学校で待っている仲間へ「勝ったよーって言います(笑)」と話しました。ウインターカップに挑むチームへ弾みをつけようと思って今大会へ臨み、4 人で大きな仕事を成し遂げました。
(写真は女子決勝 / FourCs ● 8-15 ○ 昭和学院高校)
頂点までの道のりを振り返ると、DAY 2 はタフな試合が続きました。準決勝では高崎商業高校(群馬県)に対して苦戦しましたが、#16 若井日和選手(167㎝)や #35 下竹美向選手(162㎝)のシュートで食らいつき、終盤に逆転勝ち。12秒バイオレーションを誘ったディフェンスも光りました。
そして決勝では、ESASHI BB(岩手県)を 16-11 で破って勝ち上がってきた FourCs と対戦。#52 浜松あかり選手(176㎝)のポストプレーで先制するも、サイズの大きな相手に対して我慢の展開を強いられます。それでも堅守と、試合後半にかけて橋本選手がドライブで得点を重ねて引き離しました。
その橋本選手は 2 日間を通して「楽しかったし、みんな笑顔でできたのが一番良かったです」と明かします。さらに、昨年の第10回大会でベスト 8 敗退に終わった経験を持つ下竹選手も「2 年連続の出場でしたが、新メンバーでここ(優勝)まで勝ち上がって来られました。ずっとみんなと練習をしてきたので、優勝ができて嬉しいです」と表彰式でマイクを握りました。今後に向けても「3×3 で自分たちの持ち味の技がさらに磨けたと思うので、5 人制でも活かしてチームに貢献していきたい」と成長を誓いました。
(女子優勝:昭和学院高校)
「悔しい思いをしてきた先輩を見てきて、今年こそ」(raccoons・池澤)
一方で、男子は洛南高校による raccoons が王者になりました。準決勝で FAL(宮城県)に 21-12 で KO 勝ちすると、決勝では拓大紅陵Titans と戦いに。相手は競技日程が変更された中、この日の準々決勝で FASTBREAK(長崎県)を 22-15 で破り、準決勝で BUFFALOES(石川県)を 21-14 で下した難敵でした。頂点をかけた一戦でも、raccoons は 2 ポイントシュート攻勢に苦しめられます。
それでも、彼らはエースの #21 松本秦選手(192㎝)を筆頭に 4 人で力を合わせました。大会 MVP に選ばれた #49 池澤智史選手(180㎝)が 2 ポイントシュートで苦しい時間帯をつなぎ、#23 石田暖光選手(182㎝)や #51 菊池瑛太選手(185㎝)も攻防両面で力を発揮。17-19 と KO 負けのピンチを切り抜け、最後はエースが 2 ポイントシュートを射抜きました。
(写真は男子決勝 / raccoons ○ 21-19 ● 拓大紅陵Titans)
表彰式を終えて、池澤選手は「僕だけではありませんが、松本選手以外の石田選手、菊池選手も自分の役割をきちんとこなせて勝てたと思います」とチームでつかんだ勝利を強調。5 人制で全国制覇を経験した名門に、新たな歴史を刻めたことも喜びました。
「2 年前にベスト 4 、昨年はベスト 8 で敗れて悔しい思いしてきた先輩を見てきて、今年こそという思いで挑みました。洛南で 3×3 の優勝は経験がないので、偉大な先輩たちの中に自分たちも入れたのではないでしょうか。率直に嬉しく思っています」
そしてウインターカップに向けても池澤選手は「この 4 人でチームに勢いをもたらすことができたと思います。今度は 5 人制でチームを勝ちへ導けるように全員で頑張っていきます」と意気込みました。
(男子優勝:raccoons)
3×3 から 5 人制へ、若き世代が躍動する冬の戦いに引き続きご期待ください。
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【結果】DAY2 ※準々決勝の2試合は、DAY1 (12/7) からの順延試合
▼準々決勝
男子 阪南大学高校(大阪府)● 19-21 ○ BUFFALOES(石川県)
男子 FASTBREAK(長崎県)● 15-22 ○ 拓大紅陵Titans(千葉県)
▼準決勝
女子 FourCs(茨城県)○ 16-11 ● ESASHI BB(岩手県)
女子 昭和学院高校(千葉県)○ 19-15 ● 高崎商業高校(群馬県)
男子 raccoons(京都府)○ 21-12 ● FAL(宮城県)
男子 BUFFALOES(石川県)● 14-21 ○ 拓大紅陵Titans(千葉県)
▼決勝
女子 FourCs(茨城県)● 8-15 ○ 昭和学院高校(千葉県)
男子 raccoons(京都府)○ 21-19 ● 拓大紅陵Titans (千葉県)
【最終結果】
<男子>
優勝:raccoons(京都府)*初優勝
MVP:池澤智史 (raccoons #49)
<女子>
優勝:昭和学院高校(千葉県)*初優勝
MVP:橋本万穂 (昭和学院高校 #29 )